浮気の疑いがあっても「警察に相談すれば調べてくれるのでは?」と考える方は少なくありません。
しかし、浮気や不倫は原則として民事問題であり、警察が介入することは基本的にありません。
本記事では、警察と探偵の対応の違いや、警察が動くケース、探偵に依頼できる具体的な調査内容などを詳しく解説します。
状況に応じた正しい相談先を知り、トラブルを回避するための判断材料としてご活用ください。
1. 警察は浮気調査をしてくれるのか?
結論から言うと、警察は原則として浮気調査を行いません。浮気や不倫は民事問題であり、犯罪として取り扱われない限り、警察が介入することはありません。
▼警察が動くのはどんな時?
状況 | 警察が対応するか |
---|---|
浮気・不倫 | ✕(民事) |
ストーカー被害 | ◯(ストーカー規制法) |
盗撮・盗聴・脅迫など | ◯(軽犯罪法・刑法違反) |
DV(家庭内暴力) | ◯(DV防止法) |
たとえば、「配偶者が浮気しているか調べてほしい」という相談は、証拠がない限り警察では受け付けてもらえません。
2. 探偵と警察の違いとは?
項目 | 警察 | 探偵 |
---|---|---|
調査対象 | 犯罪行為 | 民事的事実(浮気・素行など) |
費用 | 無料 | 有料(15〜50万円程度が相場) |
調査開始の条件 | 犯罪の疑い・証拠が必要 | 依頼者の希望で調査可 |
証拠の利用 | 刑事裁判向け | 民事裁判(離婚・慰謝料請求など)向け |
秘密保持 | 国家機関として義務あり | 探偵業法に基づく守秘義務あり |
探偵は、警察が扱わない「浮気の証拠収集」や「不貞の特定」などを、民間の立場で合法的に調査します。
3. 警察に浮気を相談しても無駄?それでも相談すべき場合とは
「浮気のことで困っている」として警察署に相談に行く人は多いですが、ほとんどの場合、「それは民事問題なので、弁護士や探偵に相談してください」と案内されます。ただし、以下のようなケースでは警察相談が有効です。
– 相手からの脅迫や暴力がある場合
– 自宅周辺で不審な車や人物を見かける場合(GPSをつけられた等)
– 盗撮・盗聴・SNS乗っ取りなどがある場合
これらは刑法・ストーカー規制法・不正アクセス禁止法などに該当する可能性があるため、警察への相談が可能です。
4. 探偵に頼むと何ができる?
探偵に浮気調査を依頼すると、以下のようなことが可能になります。
– 尾行・張り込みによる不貞行為の証拠収集
– ホテルや不倫相手宅への出入り記録の撮影
– 浮気相手の身元特定
– 裁判で使える報告書の作成
民事裁判で重要なのは「誰が、いつ、どこで、どのように浮気したか」という具体的な証拠です。探偵はこの証拠を合法的に収集します。
なお、2024年時点の相場では、1件の調査で15万~50万円程度が一般的な費用帯です。
5. 警察に相談するときの注意点
● 感情的にならず、事実を簡潔に伝える
警察は「感情論」では動きません。「浮気されてつらい」ではなく、「盗聴されている可能性がある」「脅迫を受けた」など、具体的な被害状況を整理して伝えましょう。
● 音声や画像などの証拠があれば持参する
警察は証拠があると対応しやすくなります。「〇月〇日、脅迫のLINEが来た」「録音がある」など、客観的な資料があると効果的です。
6. よくあるQ&A
Q. 浮気の証拠を警察に持ち込めば、相手を罰してもらえますか?
→ いいえ。浮気は刑罰の対象外です。証拠は弁護士や裁判所に提出するものです。警察では扱いません。
Q. 相手がGPSをつけてきたらどうすればいい?
→ これは違法です。軽犯罪法やストーカー規制法に該当する可能性があるため、警察に相談しましょう。
Q. 探偵に依頼したことを相手に知られたら、訴えられる?
→ 調査方法が合法であれば、訴えられるリスクは低いです。ただし、違法な尾行・盗聴などを行った場合は訴訟リスクがあります。
7. 警察と探偵をうまく使い分けるためのポイント
目的 | 相談先 |
---|---|
犯罪行為の有無を確認したい | 警察 |
離婚や慰謝料請求のために証拠がほしい | 探偵 |
危険な行為(脅迫・暴力など)に遭っている | 警察 |
浮気相手の身元を特定したい | 探偵 |
8. まとめ:警察が対応しないなら、探偵に相談を
浮気はつらい問題ですが、警察が関与できるのはごく限られたケースです。証拠を確実に押さえ、将来的な離婚や慰謝料請求に備えるには、探偵への相談が現実的かつ有効な選択肢です。
調査のプロに相談することで、違法リスクを回避しながら、自分の権利を守るための確かな証拠を得られます。まずは無料相談から一歩を踏み出してみてください。
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